結婚式の送迎、レンタカーと貸切バスどっちが良い?

結婚式の送迎、レンタカーと貸切バスどっちが良い?

結婚式場まで、親族や参加者をバスで送迎しようとした場合、大きく2つの選択肢があります。レンタカー屋さんでマイクロバスを借りるのか、バス会社さんに貸切バスを依頼するのかです。どちらの選択肢が、現実的なのかを見ていきましょう。費用感についても解説します。

選択肢①:マイクロバスをレンタルして自分で運転する

マイクロバスレンタル

メリット

  • 貸切バスと比べると安い

運転手の人件費が発生しないので安くなります。大手のレンタカー屋さんですと、12時間4~5万円くらいでレンタルできます。

  • 自由にスケジュールを組める

貸切バスの場合、事前に行程(スケジュール、走行する道)を決めておく必要があります。

一方、自分たちで運転するのであれば、叔父さんの家によって、やっぱり〇〇駅にも寄ってなど、臨機応変に自由なスケジュールで走ることができます。

デメリット

  • 誰が運転するのかが問題

マイクロバス(定員11人以上・車両総重量8トン未満)を運転するには「中型免許(8t限定解除)」または「大型免許」が必要です。新郎新婦に近い親族が運転するのは、お酒も飲めませんし負担が大きいです。

バスの運転免許について詳しくはこちら

  • 運転責任が重い

なれないバスの運転で、事故やトラブルが発生したらピンチです!

  • そもそもレンタルの空があるのか?

結婚式が多い週末はマイクロバスの予約が集中し、希望日にレンタルできない可能性が大です。マイクロバスを置いてある拠点が少なく、台数も少ないので、空きがあるかはかなり微妙です。

選択肢②:貸切バス会社に依頼する

貸切バスを手配

 

メリット

  • 運転手はプロにお任せ
  • 大人数なら大型バス
  • 行程を事前に固めるので、なあなあで当日トラブルや遅刻を防げる
  • 運行管理をバス会社に任せられるため、結婚式の準備に集中できる

レンタルだとマイクロバス(29人以下)が限界になりますが、貸切であれば大型バスが可能です

デメリット

  • 費用はかかる
  • スケジュールの柔軟性が少ない

プロの運転手さんを拘束するのでその分の人件費がかかり、レンタカーよりも高くなります。また、事前に決めたルート・時間で運行することが法律で定められているため、臨機応変な変更ができません。

貸切バスの費用はどのくらいかかるのか?

結婚式のスケジュールから貸切バスの利用にかかる費用を考えてみましょう。

結婚式・披露宴に要する時間は、3~4時間くらいが一般的です。

  • 挙式:30分~1時間
  • 披露宴:2時間30分~3時間

合計:約3時間~4時間

結婚式の合計が3時間だとしても、運転手さんの業務時間は送迎の時間だけでなく、前後の時間すべてを含みますので注意が必要です。

例えば、集合場所から式場まで1時間かかるとして、式の開始時間が10:00だとすると、運転手さんの拘束時間は下記のような考え方になります。

貸切バスのスケジュール

6:00出庫前点検等開始⇢7:00バスが車庫をでる⇢8:00集合場所から出発⇢9:00式場到着⇢13:30披露宴終了⇢14:00式場出発⇢15:00解散場所に到着⇢16:00バスが車庫に到着・帰庫後点検等開始⇢17:00業務終了

結婚式自体は3~4時間の話ですが、運転手さんの拘束時間は11時間にもなります。この拘束時間と移動距離の合計から費用が算出されます。費用の算出方法は、国交省で定められています。

このケースだと、概算で下記のイメージです。

  • マイクロバス:6~8万円程度
  • 中型バス:7~9万円程度
  • 大型バス:8~10万円程度

GW、夏休み、行楽シーズンなどの混みあう時期は、もっと高くなったりもします。

送迎バスの貸切料金・手配について詳しくはこちら

この貸切バスの料金と、バスのレンタカーの料金を単純比較するとレンタカーの方が当然安いのですが、レンタカーの最大の問題は、費用でも、運転手がお酒が飲めないでもなく、そもそも借りられない問題が大きいです。

レンタルのデメリットのところでも述べましたが、マイクロバスのレンタカーを用意しているレンタカー屋さんの拠点がそもそも少ない上に、台数も少ないので、週末などの希望日にそもそも借りれるかどうか。もちろん、親族の誰かがマイクロバスを所有していれば別ですが、普通は持っていないかと思います。

遠方の田舎から親族が出てくるようなケース

田舎で親戚を乗せて、長距離を貸切バスで日帰りで移動というのは難しいです。

運行が深夜早朝22:00~5:00にかかる場合は、料金は2割増しになります。ただ料金以上に、深夜早朝だと翌日の勤務時間にも影響するので、運転手さんのシフトのやりくりが難しく、そもそもバス会社が請けてくれないことも普通にあります。

また、昼間の時間帯であっも、長距離移動だと運転手さんの拘束時間のルールに抵触する可能性が出てきます。運転手さんが1人で運転出来る時間は、運転時間9時間以内・全体の拘束時間13時間以内が原則となります。それを超えると、2人体制等の対応が必要になりますが、2人体制の場合、料金も大幅に上がります。料金が上がることよりも、やはりバス会社側がその仕事を請けてくれないことも珍しくありません。

1泊2日の行程を組んで、片道9時間以内の運転時間であれば、もちろん貸切バスで可能です。遠方からの場合は、他の交通機関を利用したり、宿泊を伴う旅程を組むなどの工夫が必要になりますので、余裕をもって準備をしましょう。準備が大変だと思いますが、ゲストに気持ち良く過してもらうためにも、送迎のことにも気を配ってくださいね!

結論:まあ貸切バスですよね

マイクロバスを所有していて運転に慣れており、かつアルコールを飲まない(飲めない)というレアキャラが親族や友達の中にでもいない限り、自分たちで運転するは無理筋です。少しでも安くしたい気持ちは理解できますが、事故も怖いですので、そこはゲストの安全も考えて貸切バスを手配するのが現実的だと思います。

 

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