週末婚ってなに?成功させるコツは?【メリットデメリット】

週末婚ってなに?成功させるコツは?【メリットデメリット】

ここ数年、週末婚という結婚スタイルが注目を集めています。

しかし週末婚はまだなじみの薄い結婚生活なので

  • そもそも、週末婚ってなに?
  • どんなメリットデメリットがあるの?

と基本的な部分から疑問点・不安点を持つのではないでしょうか。

今回は週末婚の基本から、実際「週末婚」をする前に知っておきたい注意点などを解説します。

週末婚(別居婚)とは?

指切り

週末婚とは、平日は別々に暮らし、休日はどちらかの家で過ごすスタイルの結婚生活のことです。別居婚のいちパターン、と言えるでしょう。

1人暮らしと結婚同居生活の2つの側面があり、一般的にはキャリアや転勤といった仕事の都合がきっかけで週末婚が選ばれています。

事実婚や同棲とはなにが違うの?

週末婚と事実婚、そして同棲。似ているようにも思えますが、法律上の扱いや2人の気持ちの部分に差があるんです。

まず週末婚は婚姻届を出す「法律婚」なので、事実婚とは法的な扱いが大きく違います。

法律婚(週末婚)の扱い

  • 自動的に配偶者の相続人になる
  • 税金の控除といった優遇がある
  • 子供の親権は父母ともに持てる(事実婚だと父親の親権取得に手続きが必要)
  • 事実婚だと手術の同意書のように、「家族」として扱われない場面があるかも

また婚姻届を出すというステップを踏む分、事実婚より週末婚のほうが「夫婦だ」という実感を得やすいでしょう。

そして週末婚、事実婚はお互いの認識が「夫婦」、同棲の場合は「恋人同士」となります。

単身赴任との違い

婚姻届を出した2人が別居している生活スタイルとしては、単身赴任も当てはまりますよね。

単身赴任と週末婚に明確な違いがあるわけでは無いのですが、一般的に「単身赴任」は一緒に暮らす意思があるのに、仕事の都合で仕方なく別居生活を送るといったケースで使われます。「週末婚」と表現するよりネガティブな印象を持つ人が多いでしょう。

週末婚をするメリット

カップルでパソコン作業

今の会社、キャリアを諦めないでOK

  • 遠距離恋愛をしている相手と結婚する
  • 結婚するタイミングで彼(彼女)が転勤になり、距離が離れた

こういったとき、今までは寿退社・寿転職をする、つまり夫婦のうちどちらかがキャリアを諦めて同居するしか選択肢がありませんでした。

しかし週末婚は住む場所に縛られないので、2人とも現在のキャリアを維持したまま結婚生活が送れます。

自由な生活をしやすい

基本的に週末婚夫婦は、平日のあいだは1人暮らしをすることになります。

時間やお金を自由に使えるのは、大きな魅力ですね。

新鮮な気持ちで会える

平日は顔を合わせないぶん、週末婚夫婦はマンネリ化せず新鮮な気持ちで休日を過ごせるでしょう。

会える時間が限られているからこそ、2人の時間もいっそう大切で愛おしいものになるはずです!

週末婚をするデメリット

カップル

経済的な負担が大きい

別居生活で一番大きなデメリットが、経済的負担の重さです。

2人分の家賃や家具家電代、光熱費、会いに行くための交通費など、同居している夫婦にはない出費がたくさんあります。

特にかさみやすいのは交通費で、距離や移動手段、会う頻度にもよりますが、人によっては月10万円以上のお金が必要です。

例:東京駅~名古屋駅を新幹線(のぞみ自由席)で月4回往復する場合

片道10,560円×往復の2回×4回=84,480円

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ハードスケジュールになりやすい

距離にもよりますが、週末婚生活はハードスケジュールになりがちです。

たとえば毎週末会うのなら、お互い、家事は平日のうちに済ませておきたいですよね。2人の時間も確保したいと考えると「木曜までに家事をする→金曜夜に移動→日曜夜に帰る」のが基本スケジュールになりそうです。

ぱっと見無理のないように思えますが、一週間ほぼずっと活動しっぱなしの予定を毎週こなす、と考えるとかなり大変です。

移動するほうの人には、移動時間と体力の負担もかかります。

1人だから寂しい、体調不良などがつらい

  • コミュニケーション不足になりやすい
  • 離れているから寂しい
  • 不倫しやすい環境なので、不安を感じやすい
  • 体調不良になったとき大変

離れて過ごす時間が多い分、別居婚は同居生活より寂しい思いを感じやすいです。

もちろん同居生活でも、仕事の都合次第ではコミュニケーション不足や寂しさ、不安といった問題が発生します。

ただ週末婚夫婦は一緒に過ごせる時間がどうしても短くなるので、なおさら連絡回数などに気を付けないといけないんです。

親など、周囲の理解を得るのが大変

夫婦は一緒に暮らすもの、結婚のタイミングで同居するもの、というのが多数派の考え方です。

家族から別居婚を反対されたり、親戚や会社の人から「結婚したら同居するのが普通でしょ?」と聞かれて嫌な気持ちになったりすることもあるでしょう。

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別居婚に向いている・成功しやすいのはどんなタイプ?

別居婚をうまくやるために一番大切になってくるのは、お互いが精神的・経済的に自立しているかどうかです。

週末婚は1人の時間が長いので、1人の時間が苦痛な人には向いていません。また、普段の生活にプラスして将来に備えた貯蓄も必要になりますから、経済的依存をしている人には難しい生活になります。

自分の意見を持って、パートナーとしっかり話し合うことも大切です。

大好きな結婚相手とはいえ、お互いの価値観が合わないことを放置していると、不満の原因になるでしょう。そんな不満をなるべく減らすためには話し合って、2人とも納得できる落としどころを探さないといけません。

週末婚をスタートさせる前に話し合いたい3つのこと

結婚挨拶_女性編

週末婚スタイルで楽しい結婚生活を送るためには、事前にパートナーと相談しておきたいことがあります。

結婚生活は2人でするものですから、お互い納得できるよう、しっかり話し合いをしてくださいね。

1.いつまで週末婚をするか

まずは週末婚をいつまで続けるか、夫婦で認識を合わせておきましょう。

  • 子供ができるまで
  • 転職・転勤といった、仕事の状況が整うまで
  • 〇年間と期限を決める
  • ずっと別居をする

ちなみにこちらのアンケートによると、90%近くの人が将来的には同居したいと考えているようです。

2.連絡頻度

連絡方法や会う頻度なども、事前に決めておくのが安心です。

相談しておくことの例

  • 何曜日に、どっちの家で会うか
  • 会わない日はどれくらいの頻度で連絡するか
  • 平日の連絡方法はLINE?電話?
  • 体調不良、災害といった緊急時の連絡は?

連絡回数について明確にしておいたほうが良い理由は、コミュニケーション不足によるすれ違いを生まないためです。

普段から連絡をこまめにしておけば、「会う時間が短くて夫婦としての実感を持ちづらい…」なんて悩みも抱えずにすむでしょう。

3.子供について

週末婚を選択するなら、子供についても必ず相談をしておくべき。

妊娠・出産・育児は、2人の生活スタイルをガラッと変えるライフイベントです。早めにお互いの価値観をすり合わせて損することはありません。

最低限子供がほしいか」「妊娠したら同居するのか」については、意見を合わせておくほうがいいです。

ちなみに、子供以外のライフプランや連絡回数以外のルールについても決めておくのがおすすめです。

具体的に話し合っておくべき内容は下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ一緒に読んでみてくださいね。

関連記事

ルールを決めて夫婦円満!新婚生活で話し合うこと・ルール例

週末婚を選ぶカップルが知っておきたい、行政制度の話

書類移出

色々な準備を終えて、いざ週末婚をスタート!そのとき必ず必要になる、婚姻届をはじめとした各種手続き・制度について解説します。

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婚姻届を出した後もしばらく別居する「別居婚」の手続き

婚姻届の書き方

婚姻届提出後に同居するか別居するかで、婚姻届の書き方はほとんど変わりません。

違うのは、「同居を始めたとき」という欄の記入方法だけです。

別居婚のカップルは、この「同居を始めたとき」を空欄にして書類を提出しましょう。

それ以外の箇所の書き方はこちらの記事を参考にしてください。

婚姻届の出し方・書き方徹底ガイド!いつ・どこで・誰が出す?

住民票の手続き方法

結婚して本籍や苗字が変わるとなると、住民票にもなにか手続きが必要?と思うかもしれません。

結論から言うと、婚姻届提出のタイミングで引越すなら転出・転入の手続きをしましょう。家が変わらないなら、住民票関係の手続きは不要です。

住民票は「現住所についての公的書類」なので、住所変更が発生するときのみ届出をすればいいんです。

婚姻届提出によって変わる、本籍や苗字などは自動で住民票に反映されるシステムになっています。

同居していなくても扶養控除は受けられる

扶養には「税法上」と「社会保険上」の2種類があり、どちらも、配偶者と同居していなくとも控除を受けられます

ただし、それぞれに注意点もあります。

  • 税法上の控除…生計を一にする、という条件あり。休日はいつも起居を共にしている、もしくは常に生活費等の送金が行われていればOK
  • 社会保険上の控除(健康保険)…夫(妻)が、配偶者の生計を維持していることが条件に入る。つまり、基本的には仕送りが必要。送金頻度や方法は保健ごとに違いあり

これ以外にも、扶養控除を受けるためには各種条件があるので、ぜひこちらの記事もよんでくださいね。

結婚して退職したら扶養に入るべき?条件・入れない場合など

まとめ

  • 週末婚とは休日だけ一緒に暮らす、別居婚の一種
  • 結婚を理由にキャリアを諦めなくてOK。生活の自由度も高い
  • 2人分の生活費や交通費といった経済的負担が大きい
  • 事前に別居の期間や連絡頻度について話し合っておこう

週末婚のメリットデメリット、注意点などについてまとめました。

週末婚には、良いところもあれば大変なところもあります。

まずは2人でよく話し合って、お互い納得することが大切ですよ。

参考
事実婚の定義とは?法律婚との違いやメリット・デメリットを解説|離婚弁護士ナビ
届書中に「同居をはじめたとき」欄がありますが、同居していないと婚姻の届出をすることはできないのですか。|豊田市
No.1180 扶養控除|国税庁
被扶養者が別居したとき|各種届出・申請方法|SGホールディングスグループ健康保険組合

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