婚約指輪の「お返し」は常識!?金額相場・アイテム・渡すタイミング

プロポーズをされた花嫁さん、「婚約指輪のお返し」を彼に渡しましたか?
お返しは必要なのか?いくらぐらいの物が妥当なのか?など、「お返し」に悩むプレ花嫁さんは少なくないんです。
そこで、そもそもお返しってするものなの!?というところから、お返しの金額相場、定番商品など、「婚約指輪のお返し」についてまるごと解説していきます!
- 「彼からお返しが欲しいって言われて困ってる」
- 「半返しが基本ってどこかで見たけど、金銭的に厳しい…」
- 「婚約指輪のお返しはいらないっていわれたけど、本当に何もあげなくていいのかな…」
など、お悩みの花嫁さんは、一度「婚約指輪」と「お返し」について彼との価値観を合わせる必要があるかも…!
この記事のポイント- 婚約指輪を貰った彼女向け
- お返しの意味やマナーがわかる
- お返しの料金相場や定番アイテムがわかる
婚約指輪のお返しとは?絶対に必要?
婚約指輪のお返しは「必須」ではありません。
そもそも婚約指輪とは「婚約記念品」のひとつ。婚約記念品は彼から彼女へ、彼女から彼へ“婚約の証”として贈り物をし合うものです。
男性から女性への婚約記念品の定番が指輪なので、プロポーズの際に婚約指輪を渡す人が多いんですよ。
お返しは必須ではないですが、このように婚約指輪をプレゼントする本来の意味合いで考えると、男性だけの習慣ではないので、女性からも何かしら贈り物をするのが伝統的な考え方、とも言えますね。
婚約指輪のお返しは「無し」でもOK!彼の意見を優先して
ところが昨今では、「けじめをつけるため」「カップルから夫婦になる区切り」という理由で、男性が女性に婚約指輪をプレゼントするのも主流。
“婚約の証として2人で贈り合うもの”という意味をもたない場合が多いんです。
そのため、「指輪を贈ったのに、お返しが無い…」と考える男性もれば、「お返しはいらない」と思っている人などさまざま。
「婚約指輪は女性がもらって当然でしょ?」と考えないで、彼が指輪のお返しを欲しがっているか、単刀直入に聞いて確かめましょう。
彼と彼女の価値観が合っていないと、揉め事に発展してしまいますよ。
● 彼に「お返し」を提案するときの聞き方例
「婚約指輪のお返しをしたいんだけど、なにか欲しいものない?」
「婚約指輪のお返しなんだけど、時計とかスーツとかどうかな?」
なお結婚する当人同士は、婚約指輪やお返しに深い意味を持っていなくても、「記念品は贈るのが常識!」と考えている家庭もあります。
双方の両親には「こういう理由で婚約指輪やお返しは省略しました」ということを説明しておいたほうがいいでしょう。
婚約指輪のお返しの金額相場は?
婚約指輪のお返しは男性の欲しいものをプレゼントするのが基本。
そのため、プレゼントの値段は5万円~35万円程度と開きがありますが、お返しの平均金額は20万円程度とされています。
またお返しの金額は、関東式の結納返し(結納金へのお返し)の常識とされる「半返し」を意識して、結納を行わない場合でも指輪代の半額程度とするのも一般的。
(ちなみに関西では結納返しは基本的には行われず、結納金の一割程度の品物をお返しするのが一般的。)
「半返し」を意識して、15万円ほどの金額で
でも彼からもらった婚約指輪の値段は聞けないのでわからないですよね。
婚約指輪の金額相場は昔から「給料の3~4ヶ月分」と考えられてきましたが、リアルな婚約指輪の値段は30~40万円程度が多いんです(ゼクシィ 結婚トレンド調査2017調べ)。
婚約指輪お返しの金額は、この半額を目安に15万~20万と考えておけば一般常識からは外れてないといえるでしょう!
男性が喜ぶ!?婚約指輪のお返しの定番アイテム
婚約指輪のお返しの品は、「婚約の証」となるものなので、大切に使ってもらえるようなものを選ぶのがいいでしょう。
婚約指輪のお返しに選ばれているアイテムはこのとおり。
- 腕時計
- オーダーメイドスーツ
- 靴、鞄、財布などのブランド品
- ネクタイピン、万年筆、眼鏡などの小物
- パソコン
- ゴルフ用品など趣味の道具
- 2人で旅行
- 高級レストランでディナー
いずれにしても彼に欲しいものを聞いてから選んでくださいね。
お返しの定番はブランド時計
時計のブランドは、スイスの高級時計ブランド「オメガ」「ロレックス」「タグ・ホイヤー」や、日本の「セイコー」も定番人気。
時計はステータスともいわれるくらいなので、憧れの高級ブランドを選ぶ男性が多いです。
時計以外なら、オーダーメイドスーツも
時計以外のお返しの品として、オーダーメイドのスーツやスーツの仕立券も定番。
スーツはなかなか自分では作りに行く機会がない、ということと、結婚式の披露宴や二次会でも着られるというメリットがありますね。
2人で仕立て屋さんにいけば、婚約指輪のお返しを彼と一緒に選べるというのもポイント!
ただ「体型が変わって着られなくなってしまった…」という意見もあります。高級スーツは時計よりも使用頻度が少ないので、ほとんど使われずに箪笥の肥やしになってしまう可能性があるのでよく検討しましょう!
婚約指輪のお返しに「現金」はアリ!?
その他、婚約指輪のお返しに「現金」はどうかな…?という意見もありましたが、あまりロマンチックではないのでちょっと悩ましいですね…。現金を手渡しするのはなんだか味気ないもの。
彼が「2人の新生活のためておきたい」「結婚式費用にとっておこう」という場合は、例えば新居の家具家電を彼女がお金を出したり、2人で旅行に行くときに彼女が多めに出す、などのお返しの仕方がオススメですよ。
婚約指輪のお返しが「結婚指輪」という花嫁さんも
彼に婚約指輪を買ってもらったから、2人のペアリングである結婚指輪(マリッジリング)は彼女が全額負担する!という選択肢も。
結婚指輪は彼が全額出すか、折半するのが一般的ですが、「お返し」として女性から払うと伝えれば彼も嫌な思いはしないはず。
ちなみに結婚指輪の費用相場は、20万~25万円程度。婚約指輪の半額程度をお返しに、と考えてもちょうどいいくらいのお値段ですね。
婚約指輪のお返しは欲しい?いらない?男性のホンネ!
婚約指輪のお返しは、「○○が欲しいな…」と彼が期待していてもなかなか言い出せないもの。
そこで先輩花婿さんに、婚約指輪のお返しについて何を貰ったのか、体験談を聞いてみました!
時計(ブランド:BREITLING)
「彼女から欲しいものを聞かれたので、時計にした。お返しの相場は婚約指輪の半額程度、ということを聞いていたのでそれぐらいの金額で選んだ。」
時計(ブランド:G-SHOCK)
「お返しをくれる様子が無かった。家計は奥さんが管理しているので、欲しいものを買っていいかどうかを相談した。」
冬物コート(ブランド:BLACK LABEL CRESTBRIDGE)
「彼女が指輪のお返しをしたいってことだったので、冬物のトレンチコート買ってもらった。」
お返しなし
「若い年齢で結婚したので、婚約指輪は相場よりもだいぶ安いものになってしまった。なのでお返しはもらってない。」
お返しなし
「彼女から定番の時計や財布を提案されたけど、必要ないので断りました。でも、お返しをした方が良いのかってことを気にかけてくれたのは悪い気はしなかったな。」
体験談をみると、やっぱり彼女からお返しを提案されている場合が多いですね。
そしてお返しの品は時計が定番!
婚約指輪は使うシーンが限られてしまいますが、時計なら日常使いできるので、いつでも身に着けてもらえるという嬉しさもありますね。
婚約指輪のお返しはいつ渡す?時期やタイミングのマナー
婚約指輪はプロポーズの時に渡すことが多いので、お返しを渡すタイミングに迷いますね。代表的な渡すタイミングを紹介します。
婚約指輪のお返しを「結納」の時に渡す
結納(略式結納を含む)を行う場合は、そのタイミングで渡しましょう。(結納日に間に合うように渡しておけばOK)
結納品に含める場合は、婚約指輪にもお返しにも熨斗(のし)をかけておき、取り交わしのタイミングで一緒に納めます。
結納品に婚約記念品として含めるなら、目録にも記載をしておく必要があります。
両家顔合わせの食事会で渡す
結納は行わずに両家顔合わせの食事会をする場合は、婚約指輪をお披露目するタイミングで渡すのがオススメ。
新郎が進行をつとめることもあるので、彼女からお返しを用意していることは事前に話しておきましょうね。
オーダースーツや靴などをプレゼントする場合は、あらかじめ着用していって紹介するのもOK。
婚約指輪のお返しを、記念日やデートで渡す
結納も顔合わせも行わない場合は、“婚約の記念”という意味合いから、結婚式までには渡すのがいいでしょう。
結婚式を行わないなら、記念日デートや食事のタイミングなど、ちょっとだけ非日常的なシチュエーションで渡せば彼へのサプライズにもなりますね♪
義母から婚約指輪を受け継いだら、お返し(お礼)をしよう
義理の母親から婚約指輪を受け継ぐというパターンもありますね。サイズやデザインをリフォームして使うという方法も主流です。
思い出の詰まった大切な婚約指輪をもらうことを考えると、義母へお礼をするのがマナーでしょう。
本来、婚約指輪は彼からもらうものですが、この場合は「お返し」と言うよりも「お礼」の意味になるので、彼ではなく義母へ感謝の気持ちを伝えましょう。
お礼の品物は様々ですが、以下のような方法で感謝を伝える花嫁さんが多いよう。
- アクセサリー
- 旅行券のプレゼント
- みんなで食事などを企画
これらのお礼から、義母への婚約指輪のお返し(お礼)の相場は数万円~10万円程度と考えられます。
関東圏の結納返しで主流の「半返し(結納金の半額程度のお返しをする)」で指輪の半額程度、と考える方もいますが、お義母さんに貰った指輪の金額を聞くわけにもいかないのでそこまで気にしないで良いでしょう。
婚約を解消したい…。婚約指輪やお返しはどうする?
やむを得ない理由から、婚約解消を決めるカップルもいます。
基本的には、贈り合った結婚記念品は返すのが一般的なマナー。
ただし婚約指輪やオーダースーツなど、個人に合わせて作ったものは返されても困るという事情もあります。
この場合は、品物を同額の現金に換えて返す方法が好まれることもあるので、両家で話し合えば揉め事を起こさずスムーズにことが進むでしょう。
まとめ
- 婚約指輪のお返しは「結婚記念品の交換」という意味がある
- 婚約指輪もお返しも必須ではないので、経済状況を考えて2人で決めよう
- お返しの平均金額は15~20万円ほど。指輪の半額程度とするのも基本的な考え方
- お返しの品の定番は、時計、スーツ、靴、鞄などのブランド品
- 欲しいものを彼に聞いて、一生大切にできるものを選ぼう
- 渡すタイミングは、結納や顔合わせ、二人の記念日など
- 婚約解消時は、婚約指輪もお返しも返却し合うのがマナー
婚約指輪のお返しは一般的な慣習といえますが、絶対に必要なしきたりではありません。
品物や金額はカップルで話し合うことと、必要であれば両家の親にも意見を仰いで円満な結婚を迎えてくださいね。
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