結婚内祝いにはお礼状を添えて。書き方のポイントと文例

結婚内祝いにはお礼状を添えて。書き方のポイントと文例

結婚のお祝いをもらったら、お礼の気持ちをきちんと伝えたいですね。

結婚内祝いの品物を贈るのに加えて、お礼状(お手紙)を書くと気持ちがより伝わります。

とはいえ、普段はなかなか手紙を書く機会がなく、マナーに自信がない…という方も多いでしょう。

ここでは、結婚内祝いに添えるお礼状のマナーについて解説します。送る相手やフォーマル度に合わせた例文も、紹介します。

結婚内祝いにお礼状は必要?渡し方は?

結婚内祝いのお礼状は、品物を直接手渡しする場合には不要です。

品物を配送する場合は、お礼状を書くのがベスト。

内祝いの品物にお礼状を同封して送るか、品物とは別々に送りましょう。

内祝いとお礼状を別々に送るときは、品物を別便で送る旨を文面に含め、お礼状の方が早く届くようにポストに投函して。

結婚内祝いを贈るタイミングは?

結婚内祝いを贈る時期は、挙式後2週間~1ヶ月以内が目安となります。

もしも結婚式の数ヶ月前など、早いタイミングでお祝いをもらった場合には、お礼状だけを先に送ってもOKです。

内祝いを送るのが遅れたときは、できるだけ早く手配をしてください。

お礼状にお詫びの言葉を添えて内祝いに同封しましょう。さらに電話でも謝罪と品物を送った旨を連絡して。

【関連記事】こちらもCheck!

知っておきたい、結婚内祝いのお礼状の書き方マナー

手紙を書く女性

お礼状を書くときは、ラフになりすぎないようにしっかりと体裁を整えるのがマナー。

句読点や忌み言葉、重ね言葉を使わない

お祝い事の文章では、句読点を使わないのがしきたりです。「区切りや終止符を打たない」ことで縁起を担ぐ意味があります。

別れや終わりを連想させる言葉(忌み言葉)や、再婚を連想させる繰り返しの言葉(重ね言葉)も、縁起が悪いということで使用を避けます。

  • 忌み言葉…別れる・切る・去る・終わる・流れる・冷える・返す・戻る など
  • 重ね言葉…重ね重ね・しばしば・たびたび・かえすがえす など

【関連記事】こちらもCheck!

縦書きするなら漢数字を使う

縦書きでメッセージカードを書く場合、日付けなどの数字は漢数字を使うのがルールです。

基本は十、二十、三十と書きます。西暦や郵便番号などで0を書く際は、〇を使って「二〇二一年」「〒一〇〇-〇〇〇一」と書きましょう。

筆記用具・便箋・封筒の選び方

【便箋(レターセット)】
厚手の白便箋、シンプルな季節の柄、ウェディング用便箋
一筆箋もOK

【封筒】
白の二重封筒

【筆記具】
青or黒の万年筆、毛筆
上手く書けない場合はボールペンも可

便箋・封筒は横書きより縦書きのほうがフォーマルです。

また文章は印刷ではなく、手書きするのがベター。
既製品や印刷されたものを使用する場合でも、直筆で一言添えると気持ちが伝わります。

親しい相手なら、写真入りメッセージカードもOK

親しい相手なら、形式ばらないお礼状でも失礼にはなりません。

写真入りのメッセージカードやハガキでお洒落なカードを送るのも素敵ですね。

結婚内祝いのお礼状の基本構成

結婚内祝いのお礼状の基本構成カジュアルな手紙では省略しがちな頭語・結語、時候の挨拶もきちんと盛り込みましょう。

  1. 頭語(拝啓・謹啓など)
  2. 時候の挨拶
  3. 相手を気遣う言葉
  4. お礼の言葉といただいたものへの感想
  5. 内祝いを送ったことの報告(同封or別便)
  6. 新生活の様子を報告
  7. 今後のお付き合いのお願い
  8. 結びの挨拶
  9. 結語(敬具・敬白など、頭語と対になるもの)

必ず含めたいのは、4,5,7。お礼状のメイン部分なので、気持ちを込めて書きましょう。

2,3,7,8は定型文でもOKです。時候の挨拶といった定型文は、こちらの記事で紹介しています。

一筆箋を使う場合

通常の便箋より書ける文章量が少ないため、一筆箋では基本構成の4,5,7だけ書きます。頭語・結語はなしでOK。代わりに冒頭で相手の名前を、末尾に自分の名前を書きます。

また短い文章で伝えるので、分かりやすさを重視して堅苦しくない表現で書くのが一般的です。

【相手別文例】結婚内祝いのお礼状テンプレート

手紙を読む女性

基本の構成を押さえながら、送る相手との関係性によって文面を使い分けましょう。

上司など目上の方にはできるだけきちんとした文章を心がけて。気安い親戚や、仲が良い同僚、友人などへのお礼状なら、ある程度砕けた文面でもかまいません。

なお例文はすべて別便で内祝いを贈るバージョンです。お礼状を内祝いに同封する場合は、「心ばかりの品をお贈りいたしました」「ささやかですがお礼の品を贈ります」など書いてください。

目上の方へのお礼状例文

【フォーマルver.】

謹啓 新緑の候 ○○様におかれましてはご健勝のこととお喜び申し上げます
このたびは 私どもの結婚に際し 結構なお祝いを賜り 誠にありがとうございました
頂戴しましたお心遣いで かねてより憧れだった○○を購入し 新生活で活用させていただいております
ささやかですが お礼のしるしに 別便で心ばかりの品をお送りいたしましたので ご笑納いただければ幸いです

結婚式からはや○週間 ようやく新しい生活にも慣れてまいりました
今後はふたりで力を合わせ 温かく笑顔のあふれる家庭を築いていく所存です
なにぶんにも未熟なふたりですが 今後とも温かくご指導ご鞭撻くださいますようお願い申し上げます
敬白

令和○年○月○日 

新住所
○○○○
○○ 太郎・花子

※フォーマルな手紙では、後付として日付・新住所・差出人(夫婦連名)を添えましょう。

【堅苦しくないver.】

拝啓 早春の候 ○○様におかれましてはお変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます
このたびは私どもの結婚に際しまして お祝いをいただき 本当にありがとうございました
いただいたティーセットで温かい紅茶を入れ ふたりでくつろぐ時間が 毎日の楽しみとなっております
ささやかですが お礼のしるしに 別便で心ばかりの品をお送りいたしました 気に入っていただければ幸いです

これからはふたりで助け合いながら 温かな家庭を築いていきたいと思っております
今後ともご指導のほど よろしくお願い申し上げます
敬具

親戚へのお礼状例文

拝啓 梅のつぼみがほころぶ季節となりました 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます
先日は私どもの結婚に際しまして 素敵なお祝いの品をいただき 本当にありがとうございました
おかげさまで○月○日に無事に結婚式を挙げ 新しい生活を始めることができました
いただいた○○はさっそく新居に飾り 折に触れて眺めては心を和ませています
ささやかなお礼として 別便で心ばかりの品を送りましたので お納めください

これからは夫婦で力を合わせて 温かな家庭を築いていきたいと思っています
未熟なふたりですが 今後ともご指導ご鞭撻のほど どうぞよろしくお願いいたします
かしこ

友人・同僚へのお礼状例文

【フォーマルver.】
拝啓 暑中お見舞い申し上げます
このたびは 素敵な結婚祝いの品をありがとうございました
いただいたコーヒーメーカーを使って さっそく夫婦でブレイクタイムを楽しんでいます
心ばかりのお礼の品を 別便でお送りしました 気に入っていただければ嬉しいです
引っ越しもようやく落ち着き 新生活にも慣れてきました
これからはふたりで力を合わせて 温かな家庭を築いていきます
今後とも 結婚生活の先輩としてご指導のほどよろしくお願いいたします
かしこ

【堅苦しくないver.】
素敵な結婚祝いをどうもありがとう
さっそく結婚式の写真を入れて新居に飾っています
お礼の品物を別便で送ったので どうぞ使ってくださいね
近くに来たときには ぜひ新居にも立ち寄ってください
これからも 夫婦ともどもよろしくお願いします

封筒の書き方(宛名、差出人)&便箋の入れ方

封筒の書き方や便箋の入れ方にもルールやマナーがあるのでチェックしていきましょう。

なお一筆箋は、封筒なしにしてもマナー違反にはなりません。

縦長の封筒(和封筒)

お礼状の封筒の書き方(縦書き)

  • 宛名は、中央に大きく書く
  • 住所は右側に、宛名よりも小さめの文字で書く
  • 2行になる場合は、1行目より1~2字下げて書き始る
  • 3行になる場合、郵便番号の枠の位置より左へ寄らないように注意

お礼状の封筒の書き方(縦書き)裏面

  • 郵便番号枠が印刷されていない場合は、封筒の左側か封筒の中央に書く
  • 差出人は夫婦連名で書く(夫の名前を先に)
  • 伝わりにくい場合は、旧姓を併記してもOK
  • 郵便番号の終わりと住所住所の縦をそろえるとキレイ
  • 住所と名前のお尻をそろえるとキレイ

横長の封筒(洋封筒)

お礼状の封筒の書き方(横書き)

  • 宛名は、中央に書く
  • 郵便番号と住所の1行目はそろえるとキレイ
  • 住所の2行目と宛名をそろえるとキレイ
  • 算用数字を使う

お礼状の封筒の書き方(横書き)裏面

  • 差出人は夫婦連名で書く(夫の名前を先に)
  • 伝わりにくい場合は、旧姓を併記してもOK
  • 郵便番号と住所の一行目をそろえるとキレイ

郵便番号枠が左下に印刷してある場合は、封筒の左側に差出人の住所・氏名を記入。

印刷されていない場合は、封筒の左側か封筒の中央に書きます。

切手を貼る位置

  • 縦向き
    封筒の左上部、縦7.0×横3.5cmの範囲
  • 横向き
    封筒の右上部、縦7.0×横3.5cmの範囲

切手のデザインは一般的なものでOK。

季節感があるものや絵柄が美しいもの、便箋や封筒とテイストが合っているものを選ぶと素敵ですね。

切手を複数枚貼ると寄せ集め感が出るため、1枚で発送できる額面のものを使ってください。

便箋の入れ方&同封の仕方

封筒に入れる便箋は、2枚以上にするのがマナーです。文面が1枚目で終わっている場合は、白紙の便箋を1枚足して、2枚にします。

また品物に同封する場合には、封をしてはいけません

封をした手紙は信書扱いになって、配送サービスで送ることができない決まりだからです。

便箋の折り方・入れ方は次のとおり。

【縦長封筒:三つ折り】

  1. 便箋の下3分の1を折り上げる
  2. 便箋の上3分の1を折り下げる
  3. 書き出し部分が上側かつ封筒の表にくるように入れる

【横長封筒&横書き:四つ折り】

  1. 下から上へ半分に折る
  2. 右から左へ半分に折る

【横長封筒&縦書き:四つ折り】

  1. 左から右へ半分に折る
  2. 下から上へ半分に折る
  3. 折山を底にし、書き出し部分が上側かつ封筒の表にくるように入れる

まとめ:お礼状を書いてお祝いへの感謝を伝えよう

  • 結婚内祝いを手渡ししない場合にはお礼状を書くとベター
  • 品物と同梱、または品物に先行して送る
  • きちんときた文章を心がける(友人など親しい場合はカジュアルでOK)
  • 句読点なし忌み言葉重ね言葉は避ける
  • 手書きがベター
  • 封筒の入れ方や書き方にも気を使う

お祝いへのお礼はきちんと伝えたいもの。

マナーを守って、心に残るお礼状を贈りましょう。

花嫁さんの注目は?人気の結婚準備記事ランキング!【2022年】