「結納返しなし」はあり?関東関西の違い&結納返しなしの結納金

「結納返しなし」はあり?関東関西の違い&結納返しなしの結納金

結婚が決まったら、結婚式の前にまずは結婚の正式な約束として「結納」を交わします。

結納の際に女性側が「結納金」のお返しとして用意するのが「結納返し」ですが、もらってすぐに返すのなら省略してもいいんじゃない?と感じる人も多いよう。

そこでここでは、結納返しは“なし”でもいいのか、なしにするならどのように結納を進めたらよいのかについて解説。

関東と関西の地域差についてもまとめました。

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結納金のお返し「結納返し」はなしでもいいの?

ペアウォッチと赤い糸

「結納返しを“なし”にして結納をしたい」ときや「男性側から結納返しはいらない」といわれたとき、マナー違反ではないの?と心配になりますよね。

男性側から結納でいただいた金品へのお返しを女性側が全くしないのは「片祝い」になるとして、縁起がよくないという考え方も。

結論からいうと、結納返しは絶対にしないといけないわけではありません。

結納をしたカップルのうち、結納返しをしていないのは全体の約3分の1(ゼクシィ 結婚トレンド調査2018調べ)。

意外と多くのカップルが、「結納返しなし」の結納を行っているのです。

一方で、関西ではもともと結納返しする習慣があまりないなど、地域による風習の違いもあります。

結納返しをするかしないかは、両家できちんと話し合ったうえで決めましょう。

結納返しを「いらない」といわれた場合

男性側から結納返しは「いらない」といわれた場合、本当に何もお礼をしなくていいのか悩むもの。

結納返しを辞退された場合に、考えられる行動は2つ。

  • 先方の希望どおりに何もお返しをしない
  • 結納返しの相場より金額が低めの金品でお返しする

「いらない」といわれた場合は、全くなにも用意しなくても、マナー違反にはあたりません。

いらないといわれているのに無理にお返しを用意すると、先方が負担に感じてしまう可能性も。

お返しをしないことが気になる場合は、相場よりも低い範囲で金品を用意するのがよいでしょう。

とはいえ、先方の親御さんが遠慮や謙遜で、建前で結納返しを辞退している可能性もあります。

先方の言葉を頭からうのみにせず、パートナーに両親の真意をよく探ってもらいながら、しっかりと打ち合わせを。

結納返しをしない場合の、結納のやり方3つ

結婚するふたり、または両家の共通の希望として「結納返しなし」で結納をしたいケースもあるでしょう。

  • 「結納返し分の金額」を差し引いた額の結納金を用意する
  • 金銭のやり取りをせず、婚約記念品だけを贈り合う
  • はじめから形式ばった結納をせずに両家顔合わせの食事会だけにする

結納は結婚する当事者だけでなく、両家の親も絡むもの。

結納の形式や結納金の金額、結納返しのあり・なしなどは、必ず両家が納得いく方向で調整しましょう。

そもそも「結納」ってどんな風習?

水引で作られた鶴

結納とは、正式に婚約を交わす伝統的な儀式です。

結納金や結納品を取り交わして、両家の結び付きを約束します。

本来は仲人が両家の間を行き来して結納品を届けるものでしたが、現代では料亭やホテル、女性宅で行う「略式結納」が一般的。

関東式と関西式があり、風習が少しずつ違います。

結納金って何?相場は?

結納金とは、男性側が用意する結納品のなかのひとつ。

嫁入り支度のための資金として女性側に贈る意味合いがあり、「小袖料」「御帯料」とも呼ばれます。

結納金の一般的な相場は50万円~100万円程度。

ただし、地域などによって金額には開きがあります。

結納返とは?関東式関西式の違い

結納返しとは、結納品・結納金に対するお返しで、「御袴料」ともいいます。

本来は、結納返し品とお金を用意するもの。

しかし最近ではお金の代わりに、腕時計やスーツ、電化製品などの品物のみを贈ることも多くなっています。

結納返しの風習は、大きく関東式と関西式に分かれています。

●関東式
結納返しの額は結納金・結納品の半分がめやす(半返し)。結納品と結納返しは同じ場で同時に取り交わします。

●関西式
結納返しの額は結納金・結納品の1割程度がめやす。結納の日には結納返しの代わりに、結納品を確かに受け取ったという「受書」を渡し、日を改めて結納返しを贈ります。

ただし最近では、関西でも結納品と結納返しを同時に交換することも増えています。

「結納返しなし」で結納をする場合の準備のポイント

花モチーフの扇子

結納返し無しでも、結納にはあらゆる準備品が必要です。

  • 祝儀扇子などの小物
  • 受書
  • 仲人へのご祝儀・御車料・御酒肴料(食事代)などの金銭
  • 先方と仲人への引出物 など

結納のスタイルによっても必要なものが異なるため、両家間で必ず事前の打ち合わせを。

必要なもの一式を会場でレンタルできる場合もあります。

また婚約記念品に何を用意するのかも、パートナーとよく話し合っておきましょう。

結納返しなしの場合の、結納金の相場

結納返しをなしとする場合の結納金の相場は【結納金の相場-結納返しの相場】と考えるとよいでしょう。

例えば結納金の相場が100万円とすると、半返しの地域では、半分の50万円を引いた50万円、1割返しの地域では10万円を引いた90万円を結納金とします。

結納返しなしのときの挨拶(口上)

結納の際には男性側と女性側双方が、口上を述べながら目録や受書、金品のやりとりを行います。

ざっくりとした流れは以下の通り。

  1. 男性側から女性側へ、結納品の目録を渡す
  2. 中を確認して、女性側の父または仲人の方が口上を述べ、受書を渡す
  3. 男性側の父が「今後とも幾久しくよろしくお願い申し上げます」と結びの挨拶を述べて、結納は終了
【結納返しなしの場合の口上例】
「(○○様からの)受書でございます。どうぞお納めください」

まとめ:結納返しのあり・なしは両家でよく打ち合わせを!

  • 結納返しはなしでもいい
  • 結納返しなしの場合の結納金の相場は【結納金の相場-結納返しの相場】
  • 両家の納得いく方向で調整することが大切

結納は、男性側と女性側双方の親や仲人もかかわる儀式。

結婚する本人たちの意思だけで結納返しのあり・なしを決めず、両家でしっかりと打ち合わせを行いましょう。

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